こんにちは小口です。
先月6日に発生したトルコ南部での地震から1か月が経過しました。5万人を超える尊い人命が奪われたこの地震。
背景には緩い耐震基準での建設を進めた事が、これほどまでに大きな被害をもたらしたとの事。
トルコでは1998年に近代的な耐震基準が制定され、翌1999年に施工されています。
しかし時限法なるもので幾度となく延長され、耐震基準に満たない建物を許容するという政治の力が働いた模様。
いつ起こるか分からない地震に備える事よりも建設業界を支持基盤とする保身が招いた人災と言わざるを得ません。
私達の建築基準法に目を向けても、建築基準法通りに施工しているから安心です。ではありません。法はあくまで最低基準を定めたものです。
1981年6月に施工された新耐震基準は震度5強程度の中規模地震では軽微な損傷、震度6強から7に達する程度の大規模地震でも倒壊は免れるとされています。
最低限人命は守ります。逃げる余裕(時間)はあるという考えですね。
次回以降、耐震等級について書いていきます。
写真は昨年お引渡しをさせて頂きました、大屋根の家シリーズ(耐震等級3取得)のお住まいです。
写真① 洋風瓦とアールの目隠し塀が優しい印象を与える大屋根の家です。
写真② 1階の軒から上へ上へと伸びる稜線と1階下屋の水平ラインの調和がとれた大屋根の家です。
写真③ 間口の狭い土地をフルに生かした中庭のある大屋根の家です。